槍ヶ岳ー奥穂高縦走   第2日目 平成21年9月20日

槍沢ロッジ(0550h)−殺生ヒュッテ(0930h)−槍ヶ岳山荘(1040h)−槍ヶ岳山頂(1135h)ー
槍ヶ岳山荘(1236h)−大喰岳(1325h)−中岳(1410h)−南岳(1530h)−南岳小屋(1540h)


2日目のルート図

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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)を使用したものである 

岩の殿堂  晴天の槍ヶ岳 三昧

槍沢ロッジの朝食は並んだ順となっている。朝5時位から一階の食堂前では長蛇の列になっていた。シーズンの山小屋は
どこもこんな感じだ。文句をいう人があるけど訪問する人間の数が限度を超えているのだから仕方ない。

05時50分霧に包まれたロッジを後にする。昨日はハイキング気分だったが、今日からはいよいよ登山だ。ルートの高度差
が出てくると直ぐに悪沢というガレ場に入った。このガレた斜面を歩いていると霧が次第に下がってきて青空が見えてきた。

30分位歩くと石積みのあるババ平のテン場についた。登山道近くや沢筋に連休の為さすが多くのテントが張られてていた。
右手には7月に滝と化していた岩壁であったが、今回は水の無い絶壁であった。向かいの横尾尾根に日差しが差して来た。

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        槍沢ロッジの朝食待ち                  食堂は清潔だ。 外には沢山の登山者が待っている

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   05時50分霧の中槍沢ロッジを出発                 悪沢というガレ場を通過

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                   霧が下がって山々が見え出した

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06時20分 ババ平のキャンプ場を通過                     トリカブト


ババ平を過ぎると秋の高山植物が登山道の周りに見えてくる。 ゴゼンタチバナの赤い実がかわいい。 前方には岩山が
朝日に輝き、雪渓がわずかに残っている。水俣乗越分岐の沢を過ぎると登山道は西に向かい益々開けてくる。
7月にはこの辺りは雪渓を登ったものだが、この季節には槍沢の左岸(向かって右側)の登山道を歩く。今日の午後に歩く
大喰岳や中岳から派生した岩尾根を正面や左手に見ながら高度を上げる。


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     ゴゼンタチバナの実がかわいい               タカネクンナイフウロかな?


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                秋のお花畑  槍沢

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  前方が開けて来たぞ                           雪渓が残っている

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 ナナカマドが色づいてきている 高度間感が増す槍沢     07時40分天狗原分岐を過ぎる

ナナカマドが少し色づいている斜面に入ると高度がグングン上がってくる。山慣れした登山者が上高地からの槍ヶ岳ルート
を嫌うのは前半の高度差がない遊歩道が長い事だろう。 ここに来てやっと北アルプスの雄大さを実感する。
天狗原分岐を07時40分通過。天狗池で逆さ槍ヶ岳を見てみたいものだ。

モレーン上にハエマツ群が見える。モレーン(moraine、堆石)とは、氷河が谷を削りながら時間をかけて流れる時、削り取ら
れた岩石・岩屑や土砂などが土手のように堆積した地形という事らしい。
7月にこの手前が急な斜面の雪渓で滑落の危険があった。今回は何のプレッシャーもない場所となっている。本場北アルプス
では季節や気候によって大きく印象が様変わりする。08時16分前方右手に槍ヶ岳の穂先が顔を出した。

更に進むと青空を配した槍ヶ岳の尖がりが見える。この槍ヶ岳を見る為に再びここにやって来たのだ。槍ヶ岳をバックにシェー
やヒコーキ姿を3人で騒ぐ。ヒコーキ姿は掲示板でヒコーキ1号さんが披露してくれてマネしてみると、これが何とも楽しい。
それにしてもエントツ山2号はラッキーな奴だ。初めての北アルプスでこんな素晴らしい景色を拝めるなんて・・・・・

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        ハイマツ手前のガレ場                 今年の7月同じ場所を反対側から

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                  オジサン達は恥を知らない

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           ついでにヒコーキもやれ〜   ヒコーキ1号さん こんなんでどう?

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               岩の殿堂で単独シェー

ガレた岩場の登山道を進むとヒュッテ大槍分岐の標識があり、そこには「坊主岩直下」と書かれている。かの槍ヶ岳開山
の播隆上人様を坊主と呼ぶのは失礼やんけ。播隆上人は江戸時代末期に5回に渡り槍ヶ岳に登頂し、後に 続く人達の
安全を図るため槍ヶ岳の岩壁に鉄の 鎖を懸けるための浄財集めにも奔走した偉い僧なのだ。

振り返ると八ヶ岳のギザギザ尾根の左側に富士山の姿が見える。グランマー啓子さんやREIKOさんが南アルプスから
見た富士山のスケールには及ばないが、北アルプスから見える富士山も又感激に値する。

播隆上人がお泊りになった岩屋があった。7月にも下山時ここを通ったが全く位置関係がわからなかったが、すぐ上には
霊峰槍ヶ岳が聳えている。

更に進むと左手の斜面がタデ科の植物で黄色い絨毯となっている。岩だらけの殺風景な登山道に安らかな色彩を添える。
懐かしい殺生ヒュッテに寄り、前回この辺りで強風で吹き飛んだ帽子が落し物として届けられているか聞くが、やはり無か
った。ここの受け付けは学生アルバイトと思うが礼儀正しく感じが良い。調べて貰ったお礼にポカリを2本買う。

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     ヒュッテ大槍分岐                             富士山と八ヶ岳が見える

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          播隆上人の岩屋                       リンドウ」とと槍ヶ岳

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          草黄葉                               殺生ヒュッテ

殺生ヒュッテを抜けて今回は東鎌尾根を少し歩く事にする。東鎌尾根は表銀座の最終地点で少し岩尾根の雰囲気を味わう事が
できる。尾根沿いを振り返ると常念岳などが眺められて、その距離の長さがわかる。 東鎌尾根の最終部は概ね岩の殿堂で
梯子なども架けられているのだが、槍ヶ岳直下まで進むと高山植物が紅葉していて無機質の世界にも彩(いろどり)を添えて
いた。槍ヶ岳の懐を迂回して13時37分槍ヶ岳山荘に辿りつく。

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                      槍ヶ岳直下  日本の景色とは思えない

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         東鎌尾根に乗る                       梯子もある岩尾根

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       東鎌尾根を振り返る                     槍ヶ岳が近づく

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          槍ヶ岳山荘直下                     3度目の槍ヶ岳山荘

槍ヶ岳山荘はこれで3度目だが、こんなに天気の良い日に初めて来れた。山荘の中を覗くと登山者でごった返しており、
とても入る気がしなかった。槍ヶ岳の本丸を見るとまるでアリの行列だ。こりゃ時間がかかるぞ。当然我々もアリの行列に
加わる事になる訳だ。山頂が狭いのであまり大勢を収容出来ない。その上に簡単な梯子でも岩場でも怖がって中々進まない。
登りと下りの合流地点では交通整理をする人が必要で、「上から10人降りたら下から10人登るべし」ってな具合で声が飛ぶ。

まあ眼下には雄大な景色が広がっているから多少待たされても写真を撮ったり、あの山は何だろうかなどと退屈はしない。
1時間ほどかかって11時35分山頂の鉄梯子を這い上がる。

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                  沢山の登山者が槍ヶ岳にに向かう

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            槍ヶ岳山頂を拡大すると登山者が列をなしている

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                 これから目指す穂高への尾根

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                          槍ヶ岳山荘と笠ヶ岳

山頂は細くて狭い。その上尖った岩が並んでいて足場が悪い。奥に祠があるので記念写真の順番待ちとなっている。
やっぱりここまでやってきたらどんなへそ曲がりな登山者でも山頂標識や祠の前で記念写真を撮るだろう。シャッターを
押してくれる人には不自由しない。

記念写真を撮ったら場所を次の人に譲らなければならない。トコロテンの様に山頂を押し出されて未練がましく下山口の
鉄梯子へグルリと一回り。下山も岩場が怖い登山者とは呼べないへっぴり腰軍団の為に渋滞。まあ香川のうどん屋で並ぶ
よりはマシか・・12時30分槍ヶ岳山荘に帰り、南岳を目指す。

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                            槍ヶ岳山頂

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今度は快晴の槍ヶ岳山頂や〜                        東鎌尾根を見下ろす

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      下りと登りに別れた鉄梯子                  さあ 南岳へ向けて出発

槍ヶ岳山荘の南側にはテント場があり黄色いテントが沢山設営されている。ものすごく快適な空間だ。中でのんびり昼寝を
している人もいる。いつかはこんな心境になれる日が来るのだろうか?

日本で一番標高が高い「飛騨乗越」をあっけなく通り越す。このルートは去年歩いているのだが、濃い霧と雨で全く印象が
残っていない。それに比べてこの展望は何だ! 四方八方見放題

大喰岳の肩に上がると右に首を傾(かし)げた槍ヶ岳とその手前にチベット寺院みたいに槍ヶ岳山荘が岩にへばりついている。
13時26分大喰岳、14時09分中岳を通過。



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   やっぱりテント泊が正解かな                   日本で一番高い峠と言われる飛騨乗越

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                      槍ヶ岳がお辞儀をしてくれている

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大喰(おおばみ)岳  3,101m                        岩尾根の彼方に穂高のギザギザが見える

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      常念岳が向かいに見える                    雪渓が残る中岳

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  雪渓越しの常念岳  2,857m  その左には東天井岳があるのだが同定出来ず


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       中岳手前の岩陵地帯                    中岳稜線から槍ヶ岳を振り返る

中岳手前には雪渓が残っており、岩だらけの縦走に変化を与えてくれる。この頃になると穂高連峰のギザギザ集団が行く
手に見え隠れして、大キレットへの夢が次第に近づいてくる。穂高という言葉からくるイメージはとても良い。穂の様に鋭く、
高く見えたことからその名が付けられたらしい。槍ヶ岳の様な孤高の魅力はないが、連峰という集団美であろうか。

今 そこに向かって岩尾根を進む3人組。マーシーさんも研治もこの初めて踏み込む北アルプス屈指の尾根歩きに満足して
いるようだ。

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            岩だらけの尾根歩きにあるハイマツの緑が貴重だ

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         中岳  3,084m                    昨日登ってきた槍沢を眺める

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            穂高連峰の眺め   西穂高の向うに焼岳、 その向うは乗鞍岳だろうか

中岳から南岳へは単調な岩尾根が続く。所々にハイマツなどが見られるがほとんど岩や砂礫地だ。槍ヶ岳が次第に
遠ざかって、逆に前方の屏風の様な山塊が迫って来る。
なだらかな岩尾根を進むと天狗原稜線分岐があり、なおも岩稜をのんびり歩いて14時09分南岳に至る。これを越して
下がったコルに本日の宿泊地、南岳小屋がある。

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                    ハイマツがなければ不毛地帯だ

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              ここは月面か   やっぱり槍ヶ岳は尖がっている  


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    中岳と南岳の中間 2,980mピーク               ガレ場の尾根歩きが続く

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           南岳が近づく                                  南岳山頂
 
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   南岳小屋が見えてきた。  明日はその向うの岩山を目指すのだ

南岳山頂付近にも2〜3のテントが張られていたが、小屋のあるコルへ下がって行くと、槍平への下山道(南岳新道)
のある西側一帯は無数のテントが見える。南岳小屋はホームページや掲示板で結構有名な所で、この管理者に憧れて
やってくる登山者もある位だ。

狭い南岳小屋に入って部屋の状況を聞く。受付の男性は「布団1枚に2人以上です」とそっけなく答える。
お世辞にも愛想が良いとは言えない。この兄ちゃんがHPの管理者なんだろうか?

研治がツェルトを持って来ていないので一人だけ小屋泊まりとして、マーシーさんと私は場所を探す。ぎっしりテントが
張られてどこにも場所がない。小屋の管理者に聞くと「もうどこにでも(テントを)張ってもらって結構です!」と言う。もう
一度テン場に行って場所を探すが、外れの草むらしか空いていない。でもそこには高山植物が咲いていた名残りがある
ので草原はを断念し、小屋休憩所近くのベンチ裏に張ることにした。

隣にはアベックの大きなテントが張られている。二人なのに4〜5人用の立派なヤツだ。ツェルトを2枚張るスペースは無い
のでマーシーさんの1張りで二人寝ることにする。隣の立派なテントと比べると貧相でちょっと情けない。

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         南岳小屋へ下りてゆく                    ツエルトを張る

陽が傾き少し寒くなるが、夕焼けの大キレットを見に南側の獅子鼻に少し登ってみる。ひゃ〜〜 あれを明日歩くんかい。
三脚を立てたカメラマンが3人位岩場の先に陣取っている。振り返ると南岳の丸い斜面から槍ヶ岳の穂先が顔を出している。
南岳を挟んで西側に笠ヶ岳があり東側には常念岳がある。従って夕日は笠ヶ岳方面に沈み、朝日は常念岳方面から
昇る事になる。 夕焼けはどこでも寂しいものだが、特に山ではその静寂と共に切ない気持ちになる。

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    夕方の大キレットを眺める                      南岳小屋テンバの向うに槍ヶ岳が頭を覗かせる

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    三脚を立てて焼ける穂高連峰を狙うカメラマン             夕闇が迫る展望所と槍ヶ岳

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                     明日歩く大キレット


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                  笠ヶ岳に夕日が沈む

18時近くにツェルトに帰ると、マーシーさんが「南岳小屋のビールが切れて、槍ヶ岳小屋からボッカで運んでいる途中で
それが到着するのが19時過ぎになる」とビール待ちをしている。
ツェルトの二人寝は狭いが、南岳小屋泊まりの研治も窮屈な思いをしている事だろう。ビールが南岳小屋に到着して
ツェルトの中でマーシーさんと話をしていると、隣のテントのバカ女がまだ20時前と言うのに「しんちゃ〜ん 隣のテント
うるさすぎる〜文句言おうと思うの〜」って彼氏に訴えている。どうも混雑の北アルプス・テント場と街のホテルとを同等に
考えているみたいだ。
「しんちゃ〜〜ん こんなバカ女と別れなさ〜い」と小声で呟く。

物凄く星が大きくまたたく美しい夜だった。

第3日(9月21日)  南岳山荘ー大キレットー北穂高岳ー穂高山荘ー奥穂高岳ー穂高山荘に続く